住宅省エネ補助金を利用した断熱性能をアップした窓改修の施工例です。
各お部屋の内窓設置をさせていただきましたが、今回は和室の内窓に注目します。
内障子とは 日本の和室に備えられている扉や窓のことで 作りは木枠に和紙を張り付けたものが一般的ですね。内障子は扉を閉めている状態でも外の光が部屋の中にまんべんなく入りこむようになっています。また外の視線を遮断できます。一般的なレースのカーテンとは違い昼夜問わず外から部屋の中が見えないように作られています。
しかし デメリットとして手間がかかります。例えば組子にほこりがたまりやすい、障子紙が破れやすいといったことがあります。結露が発生しやすいということも挙げられます。
内障子は窓の内側にある為 中途半端な密閉空間で空気が溜まり、障子紙が湿気を通すことで次から次へと湿気が溜まる状態になります。また障子紙が和紙だと断熱が低くなります。
そこで今回のお客様は 断熱性能をアップしつつ、和室らしさを保ちたいとのご希望で、内窓と既設ガラスに和紙調のフィルムを貼る工事をさせていただきました。
ガラスにフィルムを貼ることで 紫外線を99%以上ブロックするので紫外線対策につながります。また万が一の災害時にガラスの飛散を防ぐ飛散防止性能もあり、安全対策も可能です。
内窓の利点として断熱性能はもちろん空気が急激に冷やされて発生する結露も、窓の断熱化で軽減することができます。その他に窓を二重にする為、防音効果、防犯効果にもつながります。
今回は内障子の代表的な組子と呼ばれる格子はありませんが、プラマード(内窓)には複層ガラスの間に格子が入るものもあります。内障子のような和紙調のスリガラスもご用意しています。ご興味のある方は一度ご相談ください。